オオタニ先生ブログ

教育×コーチング 教師という仕事は素晴らしい

「宿題、やった?」

 オオタニです。

 

 私は、小学校の教員をしながらコーチングのコーチとして無料セッションを行なったり、勉強会を行なったりしています。

 

 

宿題、やった?

 

 

 この質問、みなさん一度はしたこと、されたことあるのではないのでしょうか?

 

 この質問は「クローズドクエスチョン」と呼ばれるもので、直訳すれば、「閉じられた質問」。「はい」か「いいえ」で答えられる質問のことです。

 

 クローズドクエスチョンは気をつけて使わなければなりません。

 

 それは、聞かれる相手の中に余計な気持ちを引き起こしてしまう特徴があるからです。

 

 「宿題、やった?

 

 という言葉の裏に、相手は

 

 「ねえ、宿題まだやってないんじゃないの?

 

 という否定的な判断を想像します。

 

 こういうタイプの質問は、質問する側の本当の気持ちとは関係なく、相手にプレッシャーをかけてしまう性質があるようです。

 

 

 クローズドクエスチョンに対して、オープンクエスチョンは、相手が自由に話すことのできる質問の形です。

 

 オープンクエスチョンは、

 

 限定質問  いつ、どこ、誰

 拡大質問  何、なぜ、どのように

 

 の大きく二つに分けられます。

 

 特に拡大質問は、相手の気づきを生む質問、相手に自分の頭を使って考えさせる効果的な質問だと言われています。

 

 ただ、拡大質問の三つの中で、「なぜ」だけは、使うときに注意が必要です。

 

 「なぜ」+過去の思わしくないできごと

 「なんでこんな点とってきたの?」という質問は、質問ではなく、詰問になってしまいます。言い訳ではない本当に聞きたい事実を引き出すことはむずかしそうです。

 

 「なぜ」+過去のうまくいったできごと

 「なんでこれがうまくいったんだろう?考えてみようよ!」、これはうまくいった行動を振り返るための効果的な問いかけと言えそうです。

 

 「なぜ」+未来

 「なぜこのテーマで自由研究したいの?」という質問は自由に考えられる質問です。未来に対して「なぜ」を聞かれると、その人の内側で戦略や計画が生まれると言われています。

 

 「宿題、やった?

 

 を改め、

 

 「宿題、どう?

 

 と聞いてみるだけでも、違うかもしれません。

 

 ありがとうございました。