怒ったり叱ったりせず、現状を伝える
オオタニです。
私は、小学校の教員をしながらコーチングのコーチとして無料セッションを行なったり、勉強会を行なったりしています。
子どもが問題を起こしたとき、怒りますか? 叱りますか?
怒るとは、教師や親が子どもに感情をぶつける行為です。
叱るとは、教師や親が子どもの成長を願って諭す行為です。
怒るという行為は、教育にふさわしくないといえます。
相手の人格を否定したり、過去の話を掘り返したりして、反発を招いたり意欲や自信をなくしたりするような言い方は絶対に避けなければなりません。
自分の行為のまずかったところを理解させて、その後に意欲をもって行動できるように導くことが大切です。
怒らずに叱らずに行動の変容を促す言葉のかけ方として
「フィードバック」
があります。
フィードバックは、出来事に焦点を当てて伝えるので、その行為を評価したり責めたりはしません。
見たままを伝えるだけですが、目標や望んでいる結果とのギャップがわかるので、次の自分の行動を修正しやすくなります。
コーチングを使うと、教師や親の指導が「あまい」とか「生ぬるい」という評価や指摘を受けることがあります。(実際に私はありました。)
しかし、厳しく注意することは、相手の主体的な行動や自律した姿勢にはつながりにくいと思います。
「教師や親に注意されるからやめておこう」というのでは、消極的な態度です。
「注意されたからやる」というのでは、行動が主体的になりません。
コーチングでは、相手を信じて、主体的に行動させるような働きかけを大事にしています。
出来事に焦点を当てて伝えることで、相手に現状を理解させる「フィードバック」を意識して取り入れてみてください。
ありがとうございました。